2009年10月9日金曜日

なごり



ハイビジョン素材に苦しんだ。
自宅のMACで普段の仕事では高画質で制作するはなく仮の映像で編集してそれをポストプロダクションで再編集し直す。
しかし、今はそんなお金はない、ということで自宅編集完成を試みたのだが、
新しいメディアのハイビジョンということでまだ国内には十分にその編集機能を携えたPCがないと、メーカに帰国後告げられる。
世の中、甘いことはない。。。

帰国したのが7月半ばだったかな。
それから2ヶ月半編集し続けた。約500時間の映像は10TBに膨れ上がり、一度PCはパンクした。そして半分ぐらい消えて、また作り直し…という作業を経て、なんとか形になった。
一人深夜、ほんとに追いつめられた夜もあったなぁと。

壁にはまだなんとなく寂しくて、未だにはがせないスケジュール表と、
構成を考えた付箋たちが、ひらひらと今もしている。



そしていろいろな方に励まされ続けて、ブラジル映画祭で上映していただける
という日が迎えられました。
多大なるご心配をおかけしたブラジル映画祭のエジソンさん、桃子さん、
ほんとに最後まで見捨てないでいてくれてありがとうございました。

仕事とは別に自分が大好きだったブラジルという国、音楽。
今年は、1月からその世界にどっぷりといた。
日本とブラジル両国で
懐かしい仲間、先輩、ブラジルの家族、仲間との再会があった。

ブラジル行きをバックアップしていただいた
ジェイインテルの吉村さんには言葉では表現できない感謝の気持ちで一杯だ。

そんな私がどっぶりとブラジルに浸って作った映画だったが、
今まで本当にお世話になった仕事の関係者が沢山見に来てくれた事が本当に嬉しかった。

私が映像の仕事を初めたのが、9年前。
初めて務めた会社の上司は、仕事をなんとか動かして観に来てくれた。
その後携わった番組や映画の先輩、同僚、同士。
自分が好き勝手にわがまま言って困らせた沢山の方が観に来てくれて
本当にうれしかった。
本当にありがとうございました。

できあがった映画への厳しい意見も本当に嬉しい限りです。